整体の教科書

あなたは本当の整体を受けたことがありますか。感動したことはありますか。

はじめに

私たちが今、考えなくてはならないのは「なぜ医療がこんなにも進歩しているのに、治らない病気やワクチンや薬が増えているのか」という現実についてです。

テレビやインターネットでは毎日のように「新しい治療法が見つかった」「○○に効く新薬が開発された」というニュースが出ます。もうこの苦しみから、この不安から救われるかもしれない。ニュースを見るたびに私たちは未来に、病気を克服してくれる医療への期待に包まれます。

しかし実際それはどうだったでしょうか。5年前、10年前と比べて、私たちは病気の不安からどれほど解放されたのでしょうか。克服された病気と、新たに生まれた病気と、果たしてどちらが多いのでしょう。

確かに医療の発達は、結核の克服のような輝かしい成功例もあります。しかし薬漬けともいわれる過剰医療が、私たちの身体に宿る治癒力を弱めてしまい、結果として病気に勝てない身体へと導いている(コロナ騒動もそのひとつですね)、そんな現実が見逃されているようにも思います。私はそこに大いなる危惧と、意識改革の必要性を感じるのです。

 

二十余年、何万回もの整体施術を通して何千人もの人の身体に、おなかに触れ続けている私の手に感じるもの、それは年々弱っていくおなかの力です。おなかの力とはすなわち生命力、つまり消化力、吸収力、免疫力、生殖力、解毒力、浄化力、循環力などそれぞれの臓器に宿る力の集合体です。このおなかにある生命力が弱ってきているのですから、病気に勝てるはずかありません。さらに今まで抑え込んでいたウイルスや細菌にも負けてしまい、新しい病気を生み出しているのです。そしてきっとこの流れはこれから益々加速していくことになります。それをあなたは黙って受け入れ、我慢し続けますか。

私、三宅弘晃の活動は多岐にわたりますが、中心にあるのは常におなかの力を高めること。命の中心おなかから健康を、暮らしを、そして生き方を見つめなおし、糺し(正し)、より強い生命力を培って次の世代へとつないでいくこと、それが私の願いであり、そのために整体技術を研究し続けています。

このブログでは、巷の病院や治療院に通っても、あるいは様々な健康法でもよくならない不調に悩む人たちへ、おなかから整体をすることで身体がどう変わるのかということをお話ししていきます。また全国何十万もの整体師の皆さんには、この仕事の本当の意味と役割について共に考え、整体業界の向上へ力を合わせていきたいと思います。

すでに私たち現代人の身体の生命力はピークを越え、下降曲線をたどっています。このままではこれからもどんどんと生きる力は損なわれ、毎年のように新しく生まれる病気に翻弄される社会で生きていくほかありません。

だからこそ自分の病気を治したい人も、人の病気を治したい人も、今一度おなかに立ち返る必要があるということを、どうか知っておいてください。すべてはそこから始まるのです。

 

おなか人 三宅弘晃