おなかの学校

おなかから整える心、身体、そして生き方。

カウンセリングも仕事のうち

整体が面白いのは仕事が施術だけとは限らないことだ。

例えば昨日施術に来た女性は、数年前から私が担当する会員山水コースに通っている。月1回新潟から通い続けている。

初めは外で働けないほどいろいろな体調不良を抱えていて、やっとの思いで大阪から通ってきていた。数年たった今は週3、4回程度のアルバイトができるようにまで元気に回復し、フルタイム勤務を目指してさらに身体を作り直している。

新潟から大阪まで毎月通うのはもちろん簡単ではないだろう。体力も時間もさることながらお金もかかる。山水施術代15,000円の他に交通費で5万円くらいかかると聞いた気がするが、それをバイト代でまかなわなくてはならない。どうしてそこまでして通い続けるのかと不思議に思う人もいるだろうと思う。しかし実際にそうやって通う人がわごいちには沢山いる。なぜだろう。

彼女の場合、なぜ通うかと言えば施術に加えて私との対話が目的になっていると思う。対話といったが実際には相談、あるいはカウンセリングというべきか。日々の食事や運動などの体調管理に関することから、どういう仕事をどの程度するかという相談、職場での人間関係、家族との向き合い方、恋愛相談、エトセトラ・・・・

彼女はおそらく本能的に知っているんだと思う。自分が過去に病気になったのは、単に身体が弱かったという話ではなく、そもそもの自分の生き方が生活を狂わせ、人間関係を狂わせ、そのしわ寄せが体調に悪影響を及ぼしたということを。それを感じているからこそ、わごいちで施術とカウンセリングを受け、自分の新しい生き方を模索しようとしているのだと思う。

整体と言えば技術事だと思われがちだが、身体を通して心に触れ、精神に触れていくという方法もある。整体にはそういう力強い可能性が秘められていると私は実感している。時には机ごして相談する心理カウンセラーよりも深く相手に関与する、そんなこともやろうと思えば可能だ。

より深く相手に関与する。その為には関与されることを望まれる己にならなくてはならない。関与した相手をより良い方向に向かせる責任も生じる。だから技術も人間も休まず磨いていかなくてはならない。ここまでくると整体という仕事の価値が急激に光り出すんじゃないだろうか。

彼女は毎回何らかの質問や相談を私にぶつけてくる。それに対して私なりのアドバイスを返す。返されたアドバイスを帰りの新幹線で必死で考えるそうだ。そしてなんとか消化し次回来院までの日々で実践してみる、そんな繰り返しをしている。

みんながみんな彼女のように通ってくるわけではない。ただ疲れを癒してほしいという人もいる。膝の激痛をとってくれという人もいる。どんな人でも、どんなリクエストでも応えられるように、日々自分を高めていくことは整体仕事の醍醐味だと思う。

 

三宅弘晃

 

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今朝の秋空