和紙の社

誠実な整体が未来の健康を救うというお話

腸の癒着(ゆちゃく)をとると身体はどうなるか

内臓の癒着とは何なのか。何がどうなって、どう悪いのか。今日はスタッフへの施術実例があったのでここに紹介したいと思う。

 

事の起こりは、弟子の紙鳶が「勉強の為に先生の施術を受けさせてください」と言ってきたこと。「普段わごいちで行っているハラ揉み術と、身体をバラバラにするバラ揉み術とどちらがいい?」と確認すると「バラ揉み術」がいいと応えてきたので、久々に身体をバラした。

身体の変化がわかりやすいようにまず左半身だけ施術し、「身体をまっすぐにしてごらん」と伝え、本人感覚で「これでまっすぐ」にしたところをパシャリ。

 

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 するとこんな図が撮れた。撮影前に少なくとも3回は「ほんまにまっすぐか?」「まっすぐです」「ほんまか?」「ほんとです」と確認した上での「本人的まっすぐ」である。(注:施術前は左右ほぼ均等だった)

 

行った施術は、主に左腹部の胃、腸、腎臓、左大腰筋まわりの癒着とりが8割、左肋骨と左骨盤、左ももの調整が2割くらい。計15分ほどかかっている。確認すべきポイントは二つ。身体の歪みと両足の違い。順に説明しよう。

歪みは見ての通りひどい状態。どうしてこうなっているかと言えば、元々彼女の場合は人並み外れて癒着が多く、さらに周辺の筋肉や血管や神経を巻き込んで「内臓全体が小さく委縮」している。今回はそのもつれる様に癒着し小さく委縮した内臓の隙間に指を入れ、文字通り腸管や血管などを一本一本はがしていく施術を行った。

癒着を解かれた内臓は自由になり、弾力を取り戻し、萎縮が解消され元の広がりを持とうとする。ただこの時点では右半分はまだ癒着し委縮したままであるので、右方向には広がれないから、ゆるめた左腹部方向に内臓が広がろうとしている。その結果、左方向に腰が歪んでいるのである。(パジャマの奥のそんな内臓の状態を想像してみてほしい)

なお傍から見ると、これだけ身体が歪んでいたらさぞ違和感があるだとうと思ってしまうが、この時点で本人的にはほとんど違和感はない。というのは、内臓が広がる方向でぶつかるであろう肋骨と骨盤、背骨をあらかじめ緩めている為だ。

むしろこの時点でおかしいのはこれまでの身体のままの右半身であって、左半身は本来の状態に近づき、解放感と充実感を感じているはずだ。もちろん施術直後のもまれた痛みの余韻はあるが。

 

さてこのままでは気の毒なので、次に右半身の施術を行う。右半身の施術後に同じく「まっすぐ寝てみて」と指示して撮った写真が以下。 

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皆さんもこれで安心されたことだろう。

施術内容は左と同じく、腸や腎臓や大腰筋、さらに骨盤、肋骨など右腹部を中心に癒着の解消を行った。ちなみに癒着は内臓だけではない。筋肉も血管なども癒着はある。内臓の癒着が最も深刻に我々の生命活動に関係するので、わごいちでは内臓を中心に全身の筋肉、血管、リンパ管などの癒着をとっていく。余談であるが。

最後にもう一つの確認ポイントを解説しておきたい。施術前後の足の太さと張りの違いである。1枚目の写真の左右の足の違いがわかりやすい。施術前の彼女の左足は、右足と同じく(血とリンパの巡りが悪く)張りのない状態であった。しかし内臓の癒着をとると、この左足のように太くなり、張りがでてくる。これはどういうことかと言えば、内臓の癒着によって腹部の血流がせき止められていたものが、流れ出して左足に血液が充満した状態に変わったのである。今の彼女の足の太さの理想は、この右足と左足の中間ぐらいになるのだが、この段階では一旦血液が充満し、その後約一日かけて溜めていた老廃物を洗い流し、その後はもとよりやや太め、かつ張りのある足に変化する。(これを繰り返すと、だんだんと本来のボリュームに整ってくる)

これが内臓の癒着をとることで生まれる変化の一つとなる。

なお2枚目の写真では施術により右足も膨らみとハリを取り戻している。1枚目の力感と張り感のない右足と比べてみればよくわかる。さらに左右の足からおなかを経由して上半身まで一本の筋が通っていることを感じないだろうか。これこそが「おなかを中心に身体の軸が通っている」という状態であって、わごいちはここを目指し施術をしている。

この後、首と頭蓋骨の調整を行い、さらにもう一人の弟子の参尽が丹足で全身を整えて1時間のバラ揉み施術を終えた。普段の施術ではなかなか写真はとれないが、今回はスタッフ相手に画像データがとれたので共有したものです。

 

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さてどれだけ紙鳶の勉強になっただろうか。